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月額500円で雑誌350冊をスマホから読み放題、51誌のバックナンバーや全47都道府県の「るるぶ」など

 株式会社オプティムは、月額500円で電子雑誌が読み放題になるスマートフォン向けサービス「スマホ使い放題 powered by OPTiM」を2月19日より提供する。iOS 7.0以上のiPhoneとAndroid 4.0以上のAndroidスマートフォンに対応しており、専用アプリをそれぞれApp StoreとGoogle Playで公開する。

 オプティムでは昨年11月にiPad向けサービス「タブレット使い放題 powered by OPTiM」を、12月にAndroid向けの同サービスを開始しており、これに今回、スマートフォンの画面サイズに最適化したサービスを追加するかたちだ。なお、スマホ使い放題とタブレット使い放題で同じアカウントを使用できるため、どちらかを契約すればiPhoneとiPadまたはAndoroidスマートフォンとタブレットでサービスを利用できる。

 現在ラインナップしている雑誌は、株式会社つり人社、株式会社JTBパブリッシング、株式会社東洋経済新報社、株式会社集英社、株式会社ブックビヨンド(学研グループの電子書籍事業会社)、スターツ出版株式会社など17社の92誌で、各誌のバックナンバーを含む総数は296冊。ごく一部の雑誌を除き、紙版と同じフルコンテンツを提供する。契約期間中であれば、端末にダウンロードしてオフラインで読むこともできる。

 特徴は、各誌の最新号ではない“準新刊”を中心に取りそろえたこと。これにより、書店販売などによる新刊雑誌マーケットと競合することなく、出版社側にとって新たなセカンドマネタイズの機会が生まれるという。あわせて、個人情報を特定できないかたちで読者の閲覧情報データを蓄積する“雑誌ビッグデータ”システムにより、属性別のページごとの閲覧数や滞在時間、他に読んでいる雑誌などの分析も出版社に提供。こうした出版社側のメリットを備えることで、ユーザーには読み放題サービスを低額で展開できたという。

 具体的な雑誌名は「GoodsPress」「GetNavi」「CAPA」「Mac Fan」「HiVi」「週刊東洋経済」「週刊プレイボーイ」「OZmagazine」「dancyu」「ワイン王国」「ビール王国」「ル・ボラン」「つり人」「フットボリスタ」「将棋世界」などで、ガジェット系や経済誌からグルメ、趣味、スポーツまで幅広い。読むことができるバックナンバーの範囲は雑誌によって異なり、最長で1年分。また、92誌のうち60誌/60冊は、都道府県版全47冊などを含む「るるぶ」シリーズで、これらは準新刊ではなく最新号が提供されている。

 これに加えてオプティムは2月18日、株式会社サイゾーおよび株式会社マガジンハウスとの新規提携と、集英社との提携拡大を発表。「サイゾー」「Hanako」「non・no」「Seventeen」「MEN'S NON-NO」など19誌を新たに追加し、計111誌/350冊にラインナップを拡充することを明らかにした。

「タブレット使い放題 powered by OPTiM」で提供している雑誌の紙版(オプティムが2014年11月に開催したサービス発表会場で)

 これら電子雑誌サービスのほか、水没などに対応する端末保証サービス、1GBのクラウドストレージ、家族共有カメラアプリ(近日提供開始予定)、ネットプリントサービスもセットになっている。

(永沢 茂)